ラーメン店を開業するにあたっては、資金がいくら必要で、それをどう調達するのかを検討しなければなりません。これを資金計画といいます。必要な資金には、設備資金と運転資金があります。運転資金は、開業までには、多くはかからないものだが開業後は、毎月かかってくるものです。

「資金調達」
　ラーメン店を開業する場合、必要資金を金融機関からの借入れに頼る場合が多いのも実情です。その際もっとも利用される機会が多いのが公的金融機関の国民生活金融公庫です。融資対象は、事業に必要な店舗の新築、増改築、内外装工事や機械器具の購入などです。実際の利用に関しては、様々な制約もあるので詳細に関しては、日本政策金融公庫（http://www.jfc.go.jp/）のホームページを参照すると良いでしょう。

「営業収支と資金繰り」
　開業前と開業後の資金の動きは、かなり異なったものになります。実際に営業収支計画表と資金繰り表を作成して収支の過不足を検討してみましょう。ここで注意したいとのは、営業収支と資金繰りとは、異なるという点です。たとえば減価償却費のように費用として計上するものでも実際には、毎月お金が出ていかない経費や借入金の元本部分の返済金のように経費ではないが手元からお金がでていくものもありますのでそれぞれの場合で検討することが必要です。以下、収支検討の際の主要項目についてそのポイントを説明します。

1．売上
ラーメン店の月間売上予測は、下記の算式で出すことができます。
（算式）お客様の平均単価×席数（来店客数）×回転数×営業日数
算式にあてはめる各数値の設定は、下記のとおりです。

2．売上原価
　まず、メニュー品目の売価を合計し、つぎにメニューの原価を合計します。
「合計原価÷合計売価=原価率」の算式で計算された原価率と売上高を駆けて材料費を求めます。

3．原価償却費
　店舗関連は、7年、厨房関連（什器は、除く）は、3年の耐用年数です。
（例）360万円÷3年÷12ヶ月=10万円

4. ロードサイド型郊外店の月間収支計画の例